リゾートと日本統治時代の遺産探索・パラオ
|
||||||
| パラオに残る日本の建造物（戦前編） The building of Japanese period which remains in Palau #1 |
||||||
南洋神社は昭和１５年、コロール島に天照大神を奉祀する官幣大社として建立されました。 上の写真は、石灯籠（？）です。左右２つありますが、右側は上部が残っていませんでした。おそらく、この地点から参道が始まり、灯籠の間を通って、すぐに石橋らしきもの（下の写真）があり、本堂に通じていたと思われます。なお、本堂はもっともっと先で、山を登ります。  左下の写真は、灯籠に掘られていたもので、「奉納・昭和十五年十一月・南洋興業株式會社・社長○○○○」とありました。※業は旧字 |
 |
|||||
 |
||||||
続いて、旧南洋神社の本殿です。本来は私有地なのですが、チャーターしたタクシーの運転手さんに案内されました。個人で行くのは難しいと思います。 右上の写真は鳥居と、本殿にあがる石段です。石段は当時のものらしいですが、鳥居は「当時のもの」かどうか不明です。下のリンク先は、建立当時の写真がありますので比べてみてください。
右下の写真は、参道に下がるための石段です。下には植物プラントがありますが、過去はそのまま参道で下ることができたのでしょう。  左中の写真は、階段の上から見た写真です。白い建物は、ある社長の豪邸です。私有地扱いなのか、石段脇には趣味のものと思われる植木がびっしり^^さて、ここにはどう見ても新しい石灯籠があって「平成元年」とか、平成のものもありました。左下の写真のとおり、平成に入って再建されたものとわかる石碑がありました。写真では読みにくいので、原文を下に書きました。※当Webに宗教的意図はありません。 |
  |
|||||
| 旧官幣大社南洋神社再建趣意 明治維新は単に国の近代化にとどまらず 日本人の世界進出を促した 海外における移民もすでに百年を経過して各地に繁栄し二世三世の時代になってゐる 日本人がその地に定住するには 先ず土地の国魂を祀り開拓の先輩を敬重し 敬神祟祖のまごころを尽くすことから始まった その精神の集中するところが神社であった しかしながら 今次の大東亜戦争の挫折によって 南洋神社も一旦撤収のやむなきに至った ここに新たなる時代を迎えて 日パ両国の有志により 神社の歴史的由縁に基づきこれを再建し 祖神と英霊の御加護を祈り 南洋の発展と平和の基点とし 以って世界文明の進運に寄与せんと願ふものである 平成九年十月吉日 |
||||||
タクシーの運転手がしきりに「サクラ貝！ジャパニース・セクレタリー！」と呼んでいた所、それは日本人墓地でした。日本の墓地のように墓石は整然としてなく、ポツンポツンとあるだけでした。敷地もそんなに広くないです。
|
 |
|||||
現在は国立博物館として使われているこの建物、もともとは日本統治時代に測候所として建てられたのだそうです。この建物の奥には、オレンジ色の現役の測候所がありましたが、「U.S. National Weather Seevise」とありますので、合衆国による運営のようです。 |
 |
|||||
パラオには、建物以外にも日本を偲ぶようなものが点在しています。その中でも「おー、これは！」と思ったものは、郵便ポスト。。パラオ国立博物館の敷地内に、武器など鉄系がらくた置場があり、その中に当時の赤ポストがありました。
|
 |
|||||
|
|
||||||
