何もかも桁違いの石油王国―――ブルネイ
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| ブルネイ出国の日 ホテルから空港までは、行きと違って今度はタクシーを使う。路線バスはなんだか面倒くさいし。 シェラトンホテルに屋根が黄色いタクシーが待機していたので、ドアマンに呼んでもらって乗車する。運賃は２０ブルネイドル（約１４００円）。ホテル、運転手双方から確認したら同じ金額だった。 コタキナバル行きブルネイ航空ＢＩ８２７便は、１８時５５分の出発予定。およそ２時間前の１６時３０分にチェックアウトを完了させ、さあ中に入ろうと思ったが出国手続き場が開いていない。まわりには出国手続き待ちっぽい乗客が数人、ベンチに座って待っている。 この時間のフライトはないのかと出発案内を見ると、１８時００分まで見事にフライトが皆無。それ以降は、２２時１５分まで１０便だけで、首都の空港にしてはかなりさびしい状況。しかも、うちシンガポール航空とマレーシア航空がそれぞれ１便で、あとはブルネイ航空の運航だった。 ２０分ぐらい待ちぼうけて、１６時５０分頃に出国手続き場がオープンした。 コタキナバルまではビジネスクラス利用なので、ブルネイ航空のスカイラウンジに行ってみた。あれだけさびしい運航状況なのにラウンジは思ったより立派で、狭くなかった。 ただ、あれだけしかない本数、しかも機材は大きくてもせいぜいＢ７６７クラスの中型機、ビジネスクラスの座席数はそれほど多くないと予想する。だからなのか、ラウンジ利用者は私たち以外にいなかった。あ、トイレはブルネイで使用したトイレの中で最も綺麗。もしかしたら、国内一綺麗な公共トイレかも。 |
 ▲ブルネイ国際空港
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| ロイヤルブルネイ航空ＢＩ８２７便 ＢＩ８２７便に搭乗。全面のモニタで「お祈り」が始まった。後光の光とか、雲の上とかそういう映像とともに、アラビア語、マレー語、そして英語の字幕が流れる。「これから飛ぶのにお祈り祈願なんて！」と思うかも知れないが、英語の字幕を読んでみると、結構いいこと言ってる。こういうの、悪くないんじゃないかな。 機材はＡ３２０型機。行きで乗ったＡ３１９とあまり違いが分からない。長さが違うのかな？ 機内で離陸を待つ。空港を照らす夕暮れが綺麗。視線を別の所にやると、空港消防署の職員がバレーボールやってた。 離陸は１９時０１分だった。１９時１４分にはすでにコタキナバル上空を旋回しており、１９時１７分には車輪が出て、その３分後の１９時２０分に着陸！ なんと１９分間しか空中を飛んでいなかった。なんて短い国際線なのだろう･･･。機内放送では、高度１６００メートル云々と言っていたが、それぐらいの高さしか飛んでいなかったのかな？ トイレに行く暇もなく、無事コタキナバルに到着。 |
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| コタキナバルで暇つぶし さて、今は２０時ちょっと前。次のマレーシア航空ＭＨ８１便東京行きは深夜０時３０分発で、４時間半も時間がある。 往路でも立ち寄ったコタキナバル、１泊もしたし、大体勝手は分かっている。ならば、市内のショッピングセンターにでも行って暇をつぶして、閉店時間になったらホテルのカフェでお茶でも飲むことにした。 そうなると、なるべく遅くまで営業しているショッピングセンターがいい。ガイドブックによると、センターポイントというショッピングセンターが２１時３０分まで営業している。あれ？ブルネイで言った所と名前が一緒だ。 成田行きのチェックインを済ませて、スーツケースを預けて身軽になってから、とりあえずタクシーでそこを目指すことにした。 センターポイントのフードコートでちょっと遅い夕食。さて客層だけど、夜遅こともあって若者グループが目立つ。大丈夫なことは大丈夫だけど、昼間のファミリー層が訪れる時間帯とはちょっと違う。 ２１時過ぎにはセンターポイントを出て、次に向かうはタン・ダイナスティホテル。約５００メートルの道のりを歩いた。このホテルは台湾系で、宿泊客は台湾人だらけ。 ここのレストランでお茶タイム。アイスティーを頼んだら、ガムシロップがやたら入っていて、美味しく飲めなかった。ただ、スタッフの人たちはとても礼儀がよく、ソフトドリンクの私たちにも優しく接してくれた。ここで２２時まで時間を過ごし、タクシーで空港に向かった。 |
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| マレーシア航空ＭＨ８１便東京行き マレーシアの出国手続きを済ませ、出発ロビーの土産店をブラブラし、暇な時間を過ごした。ここの出発ロビーは座るところが少ないので、あまり好きじゃない。 搭乗してから、ビーフかチキンか、深夜なのにしっかりした機内食を平らげ、寝て目が覚めたら関東付近を飛んでいた。 |
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| さいごに 「ブルネイに行きたい！」というより、「アジアはだいたい行ったから、まだ行ったことがない国でも行こうか、ブルネイとか」と、そんな理由で訪問することになったブルネイ国。確かに観光資源に乏しいし、買い物に魅力などないし、市内観光は半日で回れるし。 でも、この国の魅力は、スケールの大きさ。今や日本では、ハコものを作るにあたって、費用対効果とかライフサイクルコストとかいうマネジメントが常識になってようだけど、ブルネイは即位○周年とかそういうイベントで巨大な施設をどどーんと作ってしまったり、あと国民のためと言う理由だけで採算度外視の巨大遊園地を作ったりする。採算なんか関係ない、作ることが富の象徴なのだ！と言わんばかり。 そんな我々の常識と違う国、もし興味があれば行く価値はあると思う。 そうそう、手元に残ったブルネイドル、シンガポールでも対価で通用するので、日本円には戻さなかった。ブルネイで使用することは･･･しばらくなさそうだ。 〜おわり〜 |
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