苦し紛れの珍ルート・広州経由で行く―――シンガポール
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| 空港リムジンバスでホリデイインへ･･･と思ったら 新しいが薄暗い入国審査を通過後、スーツケースを受け取り、制限区域外に出ると、出迎えの人がいっぱい。空港リムジンの案内カウンターは、ちょうどいいことに出口の真っ正面にあった。深緑のサインに深緑の制服を着た案内嬢に「ホリデイインに行くバスはありますか？」と聞くと、「２号線です」と案内される（やりとりについては英語が通じる）。チケットはこのカウンターでは買えず、車内で買うらしい。言われたとおり、外の２号線バス乗り場に向かう。 実は、到着してからバス乗り場に行くにあたって「しつこい白タク勧誘には負けないぞ！」と気合いを入れて区域外に出たのだが、そういう輩はおらず、ちょっと拍子抜け（今回はたまたまかも知れないが）。ただ人はやたらと多くて、やっぱ中国なんだなあ、と思う。 ２号線乗り場でしばらくバスを待つ。１５名程度並んでいるが、前後とも遠慮なしにタバコをプカプカ。参った･･･。いや、ここは別に禁煙じゃないんだけどね。 ２号線のバスが来たので、係員にスーツケースを預ける。行き先を聞かれたので、「ホリデイイン」と答えたが、なぜか首を振り、「ガーデンホテル！」と言い返してくる。「ホリデイイン」だと言ってるのに、なぜガーデンホテルというのだろう？と疑問に思ったが、とりあえず預けて半券を受け取って、バスに乗車。 「集金はいつやってくるのだろう、降りるときかな？」と思っていたら、発車後すぐに深緑の制服にたすきを掛けたかわいい女性車掌がやってきて、ひとりひとり集金する。 行き先を告げる。
荷物を預けるときのスタッフがなぜ「ガーデンホテル！」と言ったのか、ここで分かった。同じ道路を往復するが、往路と復路で停車するところが違うのだ。ガーデンホテルは往路のみ、そしてその近くのホリデイインは復路のみ停車となる。何でまたこんな面倒なことを･･･と思うのだが、道路の中央分離帯が邪魔をしてそうなったのだろうか（実際、到着してみるとそんな感じだった）。 まあでも、ホリデイインが「復路・空港行きのみ停車」でよかった気がする。仮にガーデンホテルを利用するとして、往路無事に降りられても、翌朝空港に行くときにえらく慌てそうだ･･･。空港に行くときのこんなハプニングは嫌だ。 バスは郊外の広い道路から、首都高速みたいな連続高架道路（案内標識から構造までそっくり！）を経由し、見覚えのある広州駅を高架道路で左手に通過し、ガーデンホテルに到着。ここまで１人１７元。 下車し、荷物を受け取り、半券を出す。半券チェックは厳密に行っている。スーツケースの取っ手に貼られたもう半券のシールがべっとりで取れない･･･。 下車した場所はホテルの敷地内ではなく、ホテル前の街路。下車して歩道を歩いた途端、「Hotel？」と、３人から声をかけられた。宿の勧誘なんだろうか？真の目的は不明。 無視してずんずん歩くが、さてどうやってホリデイインに行こう？ ガイドブックの地図によると、ここからホリデイインまでは約５００メートル離れている。お互い環市東路という大通りに面しているので、探すのは楽。ということは、市内路線バスで行っても難しくなさそうだ。 とりあえずバス停に行って、停車するバスの様子を観察する。LED式の行き先板を付けた最新式の近代的なバスがかなり増え、「広州も変わったなあ」と感心する。で、どのバスに乗ればいいか？だが、動物園行きなんかは大丈夫そうだけど、なにぶんホリデイインの目の前で降りられる自信がない。以前の広州訪問では、トロリーバスで広州駅に行くつもりが下車し損ね、「まあ次で降りればいいや」とタカをくくっていたら次のバス停まで相当距離があるらしくて全然停車せず、約５００メートルとかなり歩かされた苦い経験を持つ。それだったら、歩いちゃった方がいいんじゃないか？ということになって、結局徒歩で向かうことにした。 ちなみに、タクシーで行く考えは全くなかった。荷物大きいし、言葉通じないし、何かと面倒かな、と。 ガーデンホテル前の歩道橋を渡り、ホリデイインに向けて東進する。ガーデンホテルの向かいには国営デパート友誼商店や貿易センターが建ち、賑やかそうで人も多い。貿易センターにはレストランが何軒か入っているようなので、後で食べに来よう。 東進。途中のセブンイレブンで、広州の地図を買ってみる。 歩道でスーツケースを転がし、ホリデイインに到着。ここに着くまで、途中に段差が何か所かあったが、全体的には転がして歩ける感じだった。 |
 ▲空港のバス乗り場サイン |
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| ホリデイイン・シティセンター広州（広州文化假日酒店） ホリデイインの建物は、環市東路という大通りに面しているが、大通り側は映画館となっている。最初立ち寄ったときは内部が暗くて「何で？」と思った。ロビーは建物の裏側にある。 チェックインを済ませ、スーツケースを自ら運びながらエレベータホールに行くと、そこにチラシを配っているお姉さんが。チラシにはブランド物のバッグ等が何点か写っていて、おそらく近くで在庫セールスでもやっているんだろう。で、中国語でしきりにセールスしてくる。最初は水商売系のお誘いかと･･･こっちは夫婦でいるのに。 あまりにも堂々としているものだから、ホテル主催の催し物なのかもしれない。もしそうでなかったら･･･？ セキュリティ面でちょっと難ありかと。 今回は９階の部屋。公式web予約の最安値で予約した割には、部屋は広め。このホテルはこの広さが標準なのかも。ベッドに、テーブル＋ソファはもちろん、デスクが部屋の前後に２卓ある。そしてクロゼット。 ここも室内インターネット環境が整っており、ＬＡＮケーブルが備え付けてあって、１分間当たり接続料２元（約６０円）、２４時間で１００元（約１５００円）。１分あたりはかなり高めだが、２４時間だと相応かな。 時計はあるが、なぜか目覚ましがセットできない。明日は早起きなのでWake Up Callをお願いした。自動音声による設定ではなくて、オペレータに依頼する。 冷蔵庫とともにミニバーあり。コーラ350mlとタイガービール350mlがなぜかともに２３元（約３５０円）。この値段、日本の金銭感覚だとビールは相応だがコーラがかなり高い。 お茶とコーヒーは無料で、湯沸かしポットがある。水は無料のペットボトル400mlが２本。有料の水だとエビアン500mlが２８元（約４２０円）で、これまた高い。 今回は夜のチェックイン＆明日早朝チェックアウトなので、ホテルの内部はよく知らないが、ディレクトリによるとジムもプールもあるようだ。 平成８年に広州に来たとき、広州駅から広州東駅に向かうバスの途中で、「あ、ホリデイインだ」と言って見つけたことがあった。以後、まさかそこに泊まることになるとは思わなくて、今回の滞在はそれだけでちょっぴり嬉しかったりする。 |
 ▲室内の様子  ▲環市東路（中央の建物はホリデイイン） |
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■旅行記 編 もくじ・資料／１．／２．／３．／４．／５．白雲国際空港のリムジンバス／６． |
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