苦し紛れの珍ルート・広州経由で行く―――シンガポール
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| 世界貿易センターのレストランで夕食 ホリデイインが面する環市東路沿いは、かなり人通りが多い。ホリデイインの裏手には何やら怪しげな飲屋街があるし、環市東路を東に歩けば約５００メートルの所で国営デパート友誼商店を中心とした商業地が広がる。向かいの花園酒店側にもブティックなどが並ぶ。 せっかくの広州。夕食を兼ねて友誼商店付近を訪ねてみることにした。 まず、友誼商店。「国営デパートというけど、大したことないんじゃないの？」という先入観があったが、建物は近代的でかなり立派。専門店も、プラダ、ヴィトン、エルメスなどなど一流ブランド店が顔を揃える。値段は日本よりどれほど安いのか、店内を覗いていないので不明だが･･･。 友誼商店の店内にはレストラン、フードコートはなかったので、隣の貿易センタービルに行ってみる。ここは外観でレストランがあると分かっていた。 夜８時を過ぎているので人は少ないが、それでも飲食店舗は営業していた。ざっと覚えているので、回転寿司、台湾料理店、タイ料理店、そして中国料理店。 中国料理店といっても、一体どこの料理なんだろう？ 店名「潮濠酒家」というくらいだから、潮州料理かな？ 潮州は広州市が属する広東省の東部にあり、ここ発祥の潮州料理はフカヒレとかツバメの巣とかの高級料理で有名だとか。今のところ、そんなたいそうな高級料理に興味はないけど、炒め物とかスープとかごく一般的な料理なら食べてみたい。ガラス窓に水が流れる仕掛けがあったりして見た目高級店そうだが、せっかくなので入ってみることにする。 オーダーに時間は掛かったが、メニューの漢字を頼りになんとか注文。豚肉の炒め物と、野菜スープ、あと１品何か忘れた。１品２〜３名ほどの分量で、だいたい３８元だった。メニューにはフカヒレなど超高級モノもあったが、無視！ 豚肉の炒め物はかなり油っぽくてつらかったが、あとは美味しかった。 料理代は全部で１２４元（約１８００円）で、給仕さんが多くてこんないい店でも思ったより安かった。なお、クレジットカードで払った際、サイン欄とともに「TIP:______」の欄があって、言葉も通じない珍客にも丁寧にサービスしてくれたので、約１０％相当額「１２元」と記入しておいた。しかし、なぜか請求はチップを除いた１２４元だった。 |
 ▲国営デパート友誼商店  ▲花園酒店（ガーデンホテル） |
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| 乗れてラッキー・空港行きリムジンバス 9/25の帰国便は８時１５分発で、早朝５時３０分ホリデイインをチェックアウト。空港行きリムジンバス２号線の始発便は、ホリデイイン前を５時４５分に出発する。 ホリデイイン・映画館側のバス停前にはすでに５人ぐらいの先客。バスは５時４１分頃にやってきた。降りてきた車掌に荷物を預け、乗車する。この停留所を出発した時点で、空席は５席ほど。始発便なのにかなり混んでいる。 次の停留所は、Gitic Plaza Hotel広東国際大酒店で、ざっと見で１５人ぐらいが乗車を待っている。でも、現在空席５席。どうするんだろう？と眺めてたら、大声で大もめ･･･いや、中国人にとって普通の会話の範疇なのかも知れないが、われ先に乗車！ということはなく、とにかく全員で言いたいことを大声で主張している。数分後、どういう風に決まったのか、５人乗ってきた。 そんな状況に対応したのが女性車掌。背が小さくて、どう見ても２０歳前後にしか見えないんだけど･･･たくましい。 バスは残り乗客を積み残したまま発車。 次の停留所（恐らく広州駅付近の南方航空ビル前）でも客は待っていたが、バスは減速だけして通過。もちろん置き去り。でも次のバスには乗れるんだろうな、きっと。 料金１７元は、行きの時と同じく車内で精算。乗車から４０分で、広州新白雲国際空港に到着した。昨日の到着時はもう暗かったので、空港構内の様子はよく分からなかったが、開港間もないからか、建築中の建物がある。構造的に、見た感じホテルっぽい。もしそうだとしたら、広州のトランジットもずいぶん楽になりそう。 |
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| 広州新白雲国際空港でチェックイン ターミナルは、国内線、国際線の区別がない。案内によると、国際線のチェックインカウンターはＦとＧ。ここだけちょっと隔離しているような感じになっていて、まず通関があって、次にチェックインカウンターがある。そしてチェックイン後に出国審査。 出発時間までビジネスクラスのラウンジで過ごすかな、新空港だし設備とか規模に期待大！ と思って訪れたら、規模がかなり小さい。まるで中国外の航空会社が独自でラウンジを持っているかのよう。食べ物も菓子類だけだし･･･。でもさすが中国、お茶の種類だけは豊富。 搭乗ゲートに向かう途中、工事中のエリアがあった。これ、将来ラウンジになるんじゃないかな？ だとしたら、中国南方航空のハブとして申し分ない規模になりそう。まあ、自分が広州新空港にくるのが早すぎた、ということで。 あと、これも中国ネタかな？と思った点。巨大な空港、近代的なのはいいとして、構内のカートが街中を走る自動車と同じくらいの速度で行き交っている。ちょっと怖い。 |
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| 中国南方航空ＣＺ３８５便東京行き 乗客はビジネスクラスで３〜４割ぐらい？ この便もとにかくサービスは細かく、スリッパはわざわざ袋から取り出して置いてくれたり、新聞（機内の日経）を読んでいると読書灯をつけてくれたり、お茶はこまめに注いでくれたり･･･。日系航空会社のビジネスクラスも、こういうレベルなのだろうか･･･？ 乗ったことないから分からないけど。日系だと、そういうことされると言葉が通じる分なんだか照れくさいけど、中国系ならそういう点で気を遣わないし、気分的に楽だった。 ということで、次回も南方航空と利用しよう。１日損をしないノースウエスト、マレーシア航空どちらも空いていなかったら。 比較的新しい機材のＢ７７７型機ながらシートは１世代遅い感じのタイプ。心地よさは全く問題なく、よく眠れた。昨日乗った小型のＡ３２０よりはずっといい。 ちなみに食事は、「鶏＋ご飯」または「牛肉＋いも」。朝飯としては重たいけど、牛肉はかなり柔らかかった。 |
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| さいごに 恒例のシンガポールは、クリスマスシーズンを外して、しかも中国経由という、ちょっといつものパターンとは違った旅行になった。 で、９月のシンガポールはどうか･･･？ イベント的にはあまりなく、ホテルも１１月に比べてちと高めかも（多分）。次はやはり１１月に戻そう！そう思った。 そして、広州経由はどうだったか？ 最初は仕方なしにという感じだったが、やはり広州のインパクト値は高い！ 乗り継ぎで１泊しただけなのに楽しかったし、印象にもよく残った。これは過去に香港を訪れたときに広州日帰りをしたときもそうだった。街自体がエネルギッシュで、歩いていてもわくわくする。でも今のところ、ＮＷのマイルによる南方航空利用の広州経由は、往路、復路、それぞれ１泊が必要。その分シンガポールとか最終目的地の滞在日数が減ってしまうので、積極的に使いづらい面もあるが、代替案としては面白いと思う。 この旅行記を書いていても、やはり広州ネタが多いなあ･･･。 〜おわり〜 |
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■旅行記 編 もくじ・資料／１．／２．／３．／４．／５．／６．広州で潮州料理 |
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