クルーズフェリー飛龍２１で行く―――高雄・台南・台北・那覇・石垣
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| 高雄市歴史博物館（旧高雄市役所） 高雄駅前のタクシー乗り場からタクシーに乗車。「去・高雄市立歴史博物館」と書いたメモを渡すと、すぐ理解してくれて目的地に向かってくれた。運転手さんは英語が分かり、日本語も勉強中とのことで、日本語の発音とか言い回しとか、いろいろ聞かれては教えてあげた。そして、運転手さん「日本人は日曜日も働いて、夜はよく酒を飲みに行くよねー」みたいなことを英語で言ってた。高雄でも日本人のビジネスマンがそんなにいるのかと思ったら、どうやら新幹線技術者が大勢いるらしい。今はゼネコン技術者ではなく電機系の技術者が多いとか。開業も最終段階に入っているのだな、と思った。 高雄市立歴史博物館は、かつての高雄市役所。鉄筋コンクリート造で中央部に日本式の瓦屋根を載せた帝冠様式の建物、とか。日本の内地、外地を問わず、当時の流行だったらしい。 博物館の入場はうれしいことに無料。入口を入ると、堂々とした階段が現れる。２階の展示場は「こりゃどう見てもかつての議会場」って部屋があったり、市長室には建物の詳細が解説されたパネルがあったり、建築好きにとっては結構興味が引く。 また、市長室には日本統治からの歴代市長の写真と紹介文が掲げられていた。日本時代の市長は日本人で（台湾人は市長になれなかったのだと思う）、○○先生、という書き方だった。 ほかに興味があった展示は、日本時代の地図。さっき行ってきた台南市中心部の地図もあり、かつてはどの施設だったのかがよく分かった。博物館としては手狭かもしれないが、日本統治時代のことがよく分かり、建築物としても展示としても見ごたえ十分！ |
 ▲高雄市歴史博物館［拡大］ |
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| 忠烈祠（旧高雄神社） 次に向かうは高雄神社。博物館からちょっと南西に歩くとＭＲＴの工事中で、このあたりでなかなかつかまらない流しのタクシーをやっとのことで拾う。例によって「去・忠烈祠」と書いたメモを渡すと、西方向に走り出し、山道を登り始めた。中腹かな？と思われるあたりで鳥居をくぐり、忠烈祠の階段下付近で下車。運賃は８０元だった。 この付近は忠烈祠を訪れる市民でにぎわっており、自家用車とバイクが何台も駐車していて、たまに大型観光バスもやってきては大勢の乗客が降りていった。 まずはさっきの赤い鳥居が気になったので、戻ってみる。どう見ても日本時代のもので、頂上部には解放後に後付けしたと思われる中華風の瓦が載っかっていた。 再び忠烈祠の階段下に戻ると、石灯籠と狛犬がそのまま残っている。台座には「奉納」と書かれていた箇所が作為的に消された跡が分かる。消すぐらいだったら撤去する手もあるのでは？と思ったが、石灯籠と狛犬は今でもちゃんと残されている、または放置されている。 忠烈祠に向かう階段を上ってみる。上方にも日本時代の石灯籠は所々残されているようだ。しかし建物は日本時代のものではなく、解放後、中国風に再建された模様。そして、階段上には中国風の石門がどっしりと構えていた。 忠烈祠の階段を上ると、高雄市内の景色が広がる。絶好のビューポイントだ。今の時間は夕暮れ時で、景色を見に観光客だか地元の人だかが集まっていた。 本当はここでのんびり港町の夕暮れを眺めてたかったが、もう１箇所、高雄名所に行かなきゃ。 |
 ▲旧高雄神社の大鳥居［拡大］ |
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| 東帝士８５ビル 次に行くのは高雄が誇る高層ビル、東帝士８５ビル。ついこないだまで台湾一の超高層ビルだった。 忠烈祠からタクシーで行くつもりだったが、客待ちのタクシーはない。流しのタクシーもやってこない。ここに着いたときにそんな感じはしたんだけど、１０分待っても結局捕まえることはできなかった。 もう日が暮れようとしている。ここで粘ってつかまらなかったら、暗い夜道を歩いて丘を下ることになる･･･それはちょっと不安なので、まだ明るいうちに歩いて下ることにした。 さっき乗ってきたタクシーが通った道で降りると、かなり遠回り。それはタクシーに乗っててそう感じた。で、とりあえず大きな鳥居の所まで降りてみると、近道となる階段があった。この時間だと暗くなるのはギリギリだけど、どうにか、微かに明るくなっているうちにでも下山してしまいたい。 ドキドキ焦りながら下山する。細い階段道が延々と続き、街灯もない。駆け足で下ると、なんだか人の騒ぎ声が･･･！ それは、小学校か何かで何かをやっている声だった。小学校の横を通るあたりから平坦になり、やがてコンビニや車の通りが多くある臨海二路に行き着いた。そういえば、階段道の低いあたりは、瓦屋根の古い家が点在していた。これらもきっと日本時代の家屋なのかも知れない。 さて、バスはやってこない感じなので、これからタクシーを捕まえて東帝士８５ビルに向かう。ビルの展望台はガイドブックによると２２時までやっているので、まだ余裕。 臨海二路のセブンイレブン前でタクシーを待つ。もうすっかり陽が暮れて暗い。タクシーは５分ぐらい粘ったら空車が拾えた。メモ帳に「去・東帝士大樓」と書いて見せて、向かってもらう。 直線距離だと２キロぐらいで近いのだが、夕方のラッシュに加え、途中に愛河という高雄市を東西に分かつ川があって、その橋を渡るのにさらに混雑。２０分ぐらいかかって、東帝士85ビルに到着した。タクシーの運賃は１５６元だった。 展望台の窓口に行って、チケットを購入する。大人１００元で、営業時間は２４時００分までと書いてある（ガイドブックと相違）。 エレベータで展望階の７５階に上がって、しばらく高雄市の夜景を眺める。 港湾地区は赤い光、市街地は日本と似ている白い光だった。といっても市街地の光は比較的大きな通りだけで、建物から発する光はほとんどなく、全体的に光量は控えめといった感じ。 適当に時間を潰してビルを降り、バスでホテル近くに通りに向かった。 どうやらホテル付近の中山一路に行くには乗り換えが必要で、とりあえず適当にバスに乗る。太平洋そごうや新光三越があるあたりで一旦下車。東西南北がサッパリ分からず、高雄駅に行きそうなバスを適当に乗ったら実は全然違う方向に行くバスで、乗客の人に親切に教えてもらえた。三多三路から乗車したのがまずかったかな？ すぐ下車し、再び中山二路で高雄駅行きバスに乗車。今度は間違えなく中山一路と七賢路が交わる交差点で下車できた。 行き当たりばったり。払ったバス賃がいくらだったか忘れてしまった。 |
 ▲忠烈祠から臨海二路への近道 薄暗い階段路をくだって･･･  ▲臨海二路まであとすこし
 ▲東帝士85ビルからの夜景 |
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| 六合夜市 一旦ホテル「高雄尊龍大飯店」に戻って、今度は六合夜市に食事＆見物。屋台料理はもちろん楽しみだが、夜市自体が台湾有数の大きさを誇るらしい。どんなところなんだろう？ ホテルから夜市は歩いてすぐ。便利なホテルに泊まってよかった。中山一路から六合二路に入ると、そこが夜市。六合二路は歩行者天国状態で、数百メートルも路上に屋台が並ぶ。食べ物屋は屋台で食べてもいいし、奥の建物内で食べてもいい。麺類、シーフードを扱う屋台が多く、デザート類も目立つ。 麺類は一杯でそれほど多くないので、男性なら２〜３軒ぐらいまでならハシゴして食べ歩きができる。麺類なら、値段は概ね５０元前後で安い。メニューはなんだか読めないし、店員は忙しいので、つかまえてオーダーするのに苦労したけど、台湾の麺料理はやっぱり美味しい！ |
 ▲六合夜市［拡大］ |
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| 高雄尊龍大飯店 今回宿泊したのは、レベルで言うと中級ホテル。高雄市は台湾第２の都市なのに、ホリデイインなどの国際チェーンホテルがないので予約がちょっと面倒。泊まるとしたら１泊なので、立地条件を第一優先として、なるべく安いホテルをガイドブックやホームページなどを参考にして探した。 高雄尊龍大飯店は、高雄駅と夜市から近いので決めた。ホームページを見ると、割りかし清潔そうだし、値段もそこそこの１５００元（約５３００円）、そこから１０％のディスカウントがあって１３５０元（約４７００円）だった。 この日は午前１１時にホテル着。１２時には部屋が用意できると案内されたが、大きな荷物だけ預けて観光した。戻ってきたのはすっかり夜。 部屋は６階のインサイドルーム。部屋の窓の景色は、中庭があって、その向こうはエレベーターホール。中庭と言っても吹き抜けではないので、何だか変な感じ。カーテンは常時閉。安く泊まれるので窓の景色などはどうでもいいけど、朝明るくなったのが分かりづらいので寝坊が心配。明日は５時起床だし･･･。 明日の列車は６時２０分発。起床時間が早いのに、困ったことにこの部屋には時計がない。満を持して、モーニングコールをフロントに頼む（「Wake Up Call」では通じなかった）。頼んだのは朝６時００分だったが、実際に電話が鳴ったのは６時４０分だった。目覚まし時計持参でよかった･･･。頼んでも鳴らないホテルも中にはあるので、それよりかはマシかな･･･？ 肝心のお部屋は清潔で、小綺麗なビジネスホテルと同じ水準で快適だった。 |
ないもの･･･室内セーフティボックス、時計（Wake Up Callはフロントに頼める）、クロゼット １階にインターネット用PCあり（20分10元）   ▲部屋の様子 |
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■旅行記 編 もくじ・資料／１．／２．／３．／４．高雄市の歴史的建造物散策＋α／５．／６． |
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