リゾート滞在＆ちょこっと遺跡歩き―――アンコールワット
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| アンコールワット遺跡ツアー 主目的がホテルでの滞在型リゾートとはいえ、せっかくここに来たのに遺跡に行かないなんてありえない。アンコールトムまで足を伸ばすのは大変だけど、アンコールワットだけは見ておきたい。 はじめは「個人で遺跡に行けばいいや」と思っていたが、せっかく行くならガイド付きのツアーに参加し、いろいろ説明を受けたい気がする。そこで、現地発のツアーに参加することにした。 さてさて、どの会社を選ぼう？ ホテルで申し込むと、タクシー、ガイドをアラカルトで頼むような形となり、ややこしくて、さらに若干高そうだ。では、ガイドブックに載っているようなツアー会社はどうかな？ 幸い、数多くの会社が掲載されており、その中からＪ社に電話。日本語が話せるスタッフが対応し、会話がたどたどしかったので通じにくいところもあったけど、「アンコールホテルに１４時２０分集合」「ツアー代の支払いは当日」とのことだった。ツアーバスのピックアップにメリディアンホテルは含まれていないようだ。 「アンコール｣と名のつくホテルは多数存在し、「どこのことかな？」と電話番号を聞いてガイドブックのホテル欄と照らし合わせたら、どうやら国道６号沿いのアンコールホテルの模様。 １４時ごろ、トゥクトゥクでメリディアンホテルを出発し、アンコールホテルに向かう。アンコールホテルは手元のガイドブックに掲載されていないが、中級クラスという感じ。涼しいロビーのソファで待っていると、大型の白いバスとともに、スタッフが迎えに来た。１人は日本人の女性ガイドさんで、もう一人は現地人のアシスタントさん。車内でいろいろ説明を受けながら、次のホテルへと向かう。 アンコールホテルを出発したホテルは、その後サリナホテル→ボレイホテル→チェックポイント（ここで入場券を購入）→アンコールワット遺跡前の順で回る。入場券は、ガイドさんが人数分買ってきてくれる。ここで２０米ドル×２人＝４０米ドルを渡す。 今回、ツアー参加者は私たち夫婦と別のご夫婦の４人。少数精鋭で回ることができる。 チェックポイントから両脇が熱帯雨林の区間をしばらく走ると、広大なお堀が見えてきた。いよいよアンコールワット！ やはり広い･･･。 西正門参道前で下車し、幅広いお堀を長がーい回廊で渡る。手すりはないが、元は彫刻が施された石の手すり（というか、なんと言ったらいいのやら？）があったようで、朽ち落ちてしまったらしい。回廊の所々に補修跡があり、補修箇所は新しいで色が違うが、材質は当時と同じ石を使用しているようだ。 建物に対する補修も同様で、修復作業の初期はフランスの手によりコンクリートで施されていたが、コンクリートの寿命はせいぜい１００年。今では極力既存と同じ材質で補修するんだとか。そして、作業の実務はあくまでクメール人。補修の技術的支援は諸外国の技術者だが、自分の国の遺跡は自分たちで維持管理するという方針とか。ごもっとも。 ツアーでは、敷地内を割りとゆっくり見物する。ご存知の通り、建物内の壁面、柱、天井などありとあらゆる箇所に想像を絶するほどの数の彫刻が全面に施されているが、その要所ではガイドさんが丁寧に説明してくれる。見るだけでは単なる彫刻だが、説明を受けると当時の国の事情、背景、思想などが分かって興味深い。こんなにいっぱいある彫刻、ひとつひとつに意味が込められているなんて！ すごいなあ。興味があったトピックは、隣国シャム（現在のタイ）との戦いの話で、クメール人戦士は凛々しく、シャム人戦士はだらしなく描写してるってところ。そういえば、シェムリアップは「シャム・出て行け」って意味らしい。 あと、天国と地獄っていう描写もあった。閻魔様とか、このあたりは日本の話と似ているので、ガイドさんの説明もすんなり理解できる。 全体的には、当時の王様とか王国に対する描写が多かった。 休憩は適宜取られる。ただ、トイレ休憩はなかった。ツアー自体も２〜３時間程度と長くないので申し出がなければスルーだが、遺跡内にはちゃんとトイレがあるらしいので（メイン建物外に）、言えば行けるかもしれない。ただ、きれいかどうかは不明。 建物の外側を取り巻く回廊に描かれた壁画をひととおり見終えた後、第１回廊から第２回廊へ。そして、第３回廊に登る階段はすんごく急！ 絶対に４５度以上はありそう･･･。階段というより壁をよじ登る感覚で、いよいよ第３回廊へ。この階段、蹴上がり幅が非常に狭く、男性なら足の平を横にしないととても登れない。そして、そんな格好で上ると体がアンバランスになるので、非常に登りづらかった。しかも、欠けている階段もあるし･･･。夜に登るのって非常に危険だなあ。 第３回廊からの眺めは非常によかった。第３回廊では自由時間となり、１０分程度いろいろ歩き回れた。 さっき登った急な階段、当然下りはもっと怖い。てなわけで東西南北４つの階段のうち、南側の階段にだけ鉄製の手すりが設けられている。で、その手すりを求めて大行列。大体２０分ぐらいは並ぶだろうか？ 私たちは手すりなしの階段を後ろ向きになってゆっくりゆっくり下りていった。 第３→２→１回廊と順に下りていって、このツアーは終了。さっきのバスの再度乗って、ホテルに向かう。今回は人数が少ないので、通り道であれば任意のホテルで降ろしてもらえた。メリディアン前でも降りることができたが、そのまま街中で夕食をとりたかったので、正規コース上のサリナホテルで降りることにした。 アンコールワットツアー、参加してよかった。スタッフは気さくで楽しかったし、遺跡内ではいろんな話を聞けた。このような遺跡は、やはりガイドさんがいないと話が広がらないなあ、と思う。 |
１日で巡るツアーなら、アンコールトム＋アンコールワットは１日がかりの午前（８時ごろ）出発、アンコールワットだけなら半日で午後（１４時ごろ）出発が主流でした。 値段は、以下のとおりです。
なお、アンコール遺跡までトゥクトゥクで向かい、遺跡内を個人巡りすることも可能ですが、（１）途中の施設で入場券の購入が必要（入場券は遺跡前で購入不可）なこと、（２）ガイドなしで遺跡のことが分からず、単なる建物見物で終わってしまう･･･ことから、個人的にはぜひともツアー参加をお勧めしたいです。  ▲内部の壁画  ▲格子まで！  ▲第３〜２回廊に降りる階段の手摺 |
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■旅行記 編 もくじ・資料／１．／２．／３．／４．アンコールワット遺跡ツアー／５．／６．／７． |
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