今度は夫婦で韓国
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| はじめに 新婚旅行以来、私は韓国へ行くのは今回で３度目となる。結婚してから１年間は遊びまくるという目標で、２人でいろいろ海外へ行くつもりだが、今回の韓国旅行はその第１弾となった。結婚前、アジア旅行を嫌がっていた妻をどうにか説き伏せて実行させた香港旅行以来、２度目のアジア訪問となる韓国旅行。どうやら、結構乗る気になってくれたようである。 ３度目となると、特に観光という色は薄れてきているような気がする。どこどこへ行きたいというよりも、ただのんべんだらりと街ブラしに行くようなもの。ただ、私は韓国語を勉強しているので、前回に比べてどれくらい言葉が通用するのか、試してみたい気持ちはあった。新婚旅行では、英語の少しできる妻が夫を圧倒していたので、今回はいいところを見せてやるぞ！ |
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| 初めてのＴ−ＣＡＴで出国 今回は、会社の先輩の薦めもあって、初めて東京シティエアターミナル(以下Ｔ−ＣＡＴ)を利用することにした。リムジンバスの料金はちょっと高いけど、このアクセスだけは利用したことがないのと、Ｔ−ＣＡＴで入国審査ができるので、ちょっと魅力。それと、田園都市線沿線に住んでいる我々にとっては非常に利用しやすい。 今回、成田の出国審査では相当の混雑ぶりであったが、Ｔ−ＣＡＴで審査を済ませているので、何となくＶＩＰ気分。今日はすごく混んでいるねぇなどといいながら横の通路を通過するのは、非常に気持ちがいい。 さて、今回もノースウエスト航空なので、夕方便である。ソウルに夜到着する時の景色も、なかなかのものだ。機材はボーイング７４７−４００というもので、ワールドプレーンと呼んでいる、子供たちの絵がいっぱい書いてあるものに乗ることができた。だからといって、機内の設備まで一新とはいっていないようだ。 機内食は、ユナイテッド航空、アメリカン航空に比べて、いちばんまともだと言っていた妻に、この便で初めてまずいと言わせた。カレーをベースにしたもので、私はなかなか悪くはなかったのだが．．．。 |
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| 思いも寄らぬお出迎え 定刻に到着し、いつもの入国審査。税関検査を終えて外に出ると、到着ロビーにはなんと、２日後に合う予定だったソンヒとお兄さんがいるではないか。彼女はニュージーランド留学中に、新婚旅行中の我々と知り合った友達であり、訪韓の際には案内してくれると約束していた。話を聞いてみると、おじいさんの容態がよろしくなく、明日にも釜山に行かなければならない、とのことで２日後の約束は申し訳ないけど駄目になってしまった、とわざわざ伝えにきてくれたのだ。 それはそれで、我々は今夜中にやらなければならないことがある。２日後の海雲台(釜山市)−ソウル間セマウル号のきっぷを入手することと、空港近くの宿を確保することだ。そのことをソンヒにいうと、帰りついでに一緒にソウル駅まで行ってくれるとのこと。 早速、地下鉄と電鉄でソウル駅へ向かった。途中、セマウル号のきっぷをとれる確率は５分５分だということ、もし駄目だった場合は高速バスなら乗れるだろう、と言う話をしていたのだが、きっぷは無事に２枚入手できた。内心ほっ。 普通、京釜線のセマウル号といえばソウル−釜山間なのだが、１往復だけ釜山に行かずに海雲台へ行く列車がある。もしかしたら、穴場的な列車なのかもしれない。 |
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| お気遣い宿探し さて、宿探し。きっぷが取れたからといって喜んでもいられない。時間も遅いし、空港周辺に向かわなければ。 電鉄(ソウル駅からは地下鉄１号線ホームより発車)の新吉(シンギル)駅までは、ソンヒが一緒にきてくれて、そこから我々２人で地下鉄５号線に乗る。 空港周辺の宿は、その名も空港洞周辺にたくさんあるが、市内からアクセスする場合、つまり空港到着以外のアクセスは、金浦空港駅よりひとつ街寄りの松亭(ソンジョン)駅からの方が便利。それを知らずに空港駅に行ったら、２３時過ぎの降車客なんて何だろうと思った駅員が、ひとつ手前の駅に行けと教えてくれた。 松亭駅から通り(空港路)を空港方面に歩けば、温泉マーク(韓国では旅館という意味がある)と空港前の風景が目に入ってくる。 ところで、女性を同伴（妻だけど）した安宿探しは、結構神経を使う。安全で清潔でバス、トイレは当然あり、しかも安いという宿なんて、そう簡単にあるわけない。昨年１人で旅行したときは、空港からいちばん近いと思われる空港荘を利用した。たぶん、２万ウォンくらいしたと思う。ちょっと、お湯の出方が物足りなかったので、最低でも空港荘以上の宿を探したい。 しかし、探したいと言っても行き当たりばったりで、めんどくさいのでいつも即決してしまうのだが、今回もそうなってしまった。今回は何となく入って決めた「ナントカ荘」である。正式な名称は残念ながら忘れてしまった。ヒントは、松亭駅から通り(空港路)を空港方面に歩き、もう空港に近い交差点（空港荘のある交差点のひとつ手前の斜め十字交差点）を右へ曲がり、ちょっと歩くと右側にある。フロントは２階で、後方に病院、近くにコンビニがある。 はっきり言って、そこは小ハズレ。まず、値段が高い。３万ウォンもした。毛布もタオルケットも布団もない。フロントの兄ちゃんに「毛布くれ」と言ってそれが伝わるのに、どんなに苦労したことか。それに、ほかの宿泊客がだぁれもいない。去年の空港荘には、何組か居たけどなぁ。まあ、ちゃんとお湯が出たのと、一応冷房が付いていたのでいいんだけど。 「時計貸してくれ」「ないよ」「明日、朝早いんだけど」「モーニングコールしてやる、何時だ？」「じゃぁ、６時．．．」なんてやりとりもフロントとやったけど、韓国語が全くわからない人は、こういう安宿はかなり苦労すると思う。片言しか話せない私も、結構苦労する。 無事にコールが鳴り響き、起きることはできた。しかし、フロントには誰もいない。カーテンで閉められている。何なんだ、ココは！ まあこの国では、さほど珍しくはないのだろう。空港荘の方がちょっとよかったかな。 トランジットで安くあげたい人は、空港洞周辺の宿で充分。心配な方は、ちょっと値が張るけど、エアポートホテルへどうぞ。 |
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（H9.-7.17〜22）