フィンランド北極圏でリゾート――サーリセルカ＆ヘルシンキ
|
||||
| スカンディック・コンチネンタルホテル 乗り継ぎのため、空港周辺で宿泊する予定が、「フィンエアーバスの経由地」ということで宿泊を決めたスカンディック・コンチネンタルホテル。長い滞在ではないけど、参考のために利用したときの状況を書いてみる。 部屋は、ルームチャージがクリスマスキャンペーンで激安（１部屋３０ユーロ！＝約３９００円）だったため、客室最下階の３階。トランジットだし、今回は階数など、もはやどうでもいい。 部屋は写真のとおりで、窓から見る雪景色（吹雪付き）がもの悲しく、「北欧に来たんだなあ」と実感。 北欧といえば、アラビア社製の陶器が有名だが、この部屋の便器もアラビア社製だった。そして、マレーシアの個室便所でよく見かける尻用？ハンドシャワーも備え付けてあった。これは何に使うんだろう･･･？ ちなみに、ウォシュレット、ビデという類のものはなかった。 もう一つ、北欧のホテルの備え付け石けん類は「髪＆ボディ共用」のシャンプーが一般的のようで、ここもその例に漏れず、共用のＬＡＸシャンプーが置いてある。自分自身、こればかりは慣れることができず、日本から持ってきたシャンプー（リンスイン）と石けんを使用。 冷蔵庫のペプシは、今時なんと瓶！ 味があるなあ。値段は3.36ユーロ（約４４０円）。ミネラルウォーター500mlも同じく3.36ユーロだった。ほか、ミニバーもある。 こんなレートでも、朝食がちゃんと付いている。いいのか？と思うほどだけど、ありがたい。供されるのはコンチネンタル式だけど、チーズもハムも何かの肉のパテもあって、これで十分。これらをトーストに挟んで食べるのって、なんだかコペンハーゲンの朝食を思い出す。それと、鱈の酢漬けもたらふく戴いた。外はまだ薄暗く、雪が横殴りで降っている。 |
 ▲コンチネンタルホテルの室内
（ないもの）アイロン／スリッパ／目覚まし時計／セーフティボックス  ▲部屋の外は雪景色 |
|||
| フィンランド航空ＡＹ４６３便イヴァロ行き チェックアウトをするころにはすっかり明るくなったが、それでもまだ雪が降っていて、なんだか薄暗い感じ。猛吹雪の中、３〜４分かけてホテル裏の道沿いにあるフィンエアー・バスのバス停に向かう。空港行きのバスは８時５５分発。バス停には屋根があるが囲われているわけではないので、こんな天気の中で待つのはつらい。ホテルの前で停車してくれて、ロビーでバスを待つことができれば、どんなにいいのに･･･。 やがてバスがやってきた。運転手が降りてきて、スーツケースをバス床下のトランクルームに収納してくれる。こちらは寒いので、速攻でバスに乗り込んだ。 バスはヘルシンキ・ヴァンター国際空港の国際線、国内線どちらのターミナルにも停車してくれる。今回はイヴァロ行きなので国内線前で下車した。 国内線ターミナルは、国際線と比べると実にさびしい。構内にあるのは、ちょっと大きいキオスク、リカーショップ、カフェ、観光案内所、空港タクシーの受付窓口、ゲームコーナーのみ。もうちょっと大きな売店があっても良さそうだけど･･･。とにかく出発前の買い物などで楽しむことはなさそう。 カフェは、セキュリティ前と後、どちらにもあるが、規模で言えばどちらかというとセキュリティ後の方がよさそう。 そんな暇なターミナルではチェックイン、セキュリティ通過すること以外は特にすることがなく、ひたすら搭乗時間を待ち続けた。 イヴァロ行きフィンランド航空ＡＹ４６３便の搭乗券の半券を見ると、座席欄には「ＦＲＥＥ」と書いてある。「自由席？」と思ったら、やはり自由席で、搭乗順に好きな席に座れる。機材はＭＤ８３型機で、座席は２−３配列。私たちは２人がけに着席。 着席して離陸を待っていると、天井から轟音が聞こえる。「なに？なに？」と思うまもなく、上からオレンジ・シャーベットのような液体が窓の外を伝って落ちてくる。そして、隣に駐機している機体にも、同じようにオレンジ・シャーベットを豪快に天井からぶっかけている。 どうやら融雪剤をかけているらしい。機体全体にかけたら、次は主翼。こちらは緑色の液体で、これもなんだかかき氷みたい。機体と翼でかける融雪剤が違うのだろうか･･･？ 「冬はどんな悪天候でも飛ばして見せるぞ！」という意気込みや良し。気合い入っているなあ。新千歳でもこんなことしてるのかな。 面白くて作業の様子を見ていると、「融雪剤を振りかけるのに５分〜１０分程度かかります」というアナウンスがあり、結局、約２０分遅れの１１時４０分に離陸した。 飛行機は地形が分かる程度の高度で飛んでいる。地上は黒と白しかなく、蛇行したか川が白くなっている。 約１時間３０分で、ヘルシンキ最北端の空港、イヴァロ空港に到着した。 |
 ▲ホテル裏・空港行きバス停にて  ▲融雪剤をかけられる機体 |
|||
| イヴァロ空港からサーリセルカへ イヴァロ空港にはタラップで降り、この寒い中、歩いてターミナルに向かう。建物の前には民族衣装を召した人が２人。そしてなぜかトナカイを連れている。「これって記念撮影していいの？」 さっそくパチリ。ついでに機体をバックにもう１枚。手袋をしないで素手で撮影したら、たった２枚で寒さの限界にきた。一体、気温は何度なのだろう？ 羽付の上着は着ているが、機内にいたことだし、それほど完全防寒だったというわけではないので、機体から降りて写真撮ってターミナルに向かうだけでもかなり凍えた。 空港の駐車場には、飛行機の到着にあわせるかのように各地域行きのバスが数台停車している。そのなかで、サーリセルカ行きのバスを見つけ、乗車した。 辺り一面は真っ白。大型の観光バス風の車体にはチェーンも履かず、スノータイヤだけで雪道を疾走する。大丈夫と信じつつ、少しビビリが入ってしまう。だが心配するまでもなく、約３０分後、無事にサーリセルカ・タウンに到着した。 |
 ▲イヴァロ空港に到着
|
|||
|
■旅行記 編 |
||||
