北緯78度・24時間真っ暗闇の最北の街―――スヴァールバル諸島
|
||
| 今回は北緯７８度の島・スヴァールバル諸島 今年の年末年始の行き先は、かねてから行きたかったスヴァールバル諸島にしてみた。スヴァールバル諸島にあるロングヤービーエンという街は、おそらく一般旅行者が公共交通機関を使って到達できる世界最北の地（だと思う）。ただ単に、最北の地に降り立ってみたい！動機は本当にそれだけ。それと、１日中真っ暗な世界って、どんな感じなんだろう？ ･･･そういうのも体験してみたかった。夏の白夜もいいけど、真冬もアリでしょ！ 実は、行くだけならロングヤービーエンには簡単に行けるんじゃないかな？と思っていた。１０年ぐらい前だろうか、ロングヤービーエンへ直行便を飛ばすブラーセン航空がＫＬＭと共同運航で提携していたころ、ＮＷ機内誌のネットワーク図にロングヤービーエンまで路線図が引かれていたから。ただそのときは、北緯７８度の最北の街とか、そう憧れまでは抱いていなかったけど。 自力で予約できても結構面倒な計画、手配。どんな感じでやったか？は以下のとおり。 |
||
| 欧州までの航空券 ロングヤービーエンの玄関口はオスロ（ガーデモーエン）空港。航空連合にこだわりがなければＳＡＳスカンジナビア航空利用がベスト。しかし私たちはいつもスカイチーム系を利用しているので、今回はＫＬＭオランダ航空で。スカンジナビア航空利用以外だと極端に高くつく、というのであればＳＡＳにしたかもしれないが、欧州までの航空券はＫＬＭがもっともお得だった。あと、スキポール空港の乗り継ぎもポイント。 |
||
| オスロからロングヤービーエンまでの航空券 オスロからロングヤービーエンまで、ＳＡＳの公式ホームページで購入する場合、３段階の料金があった。最も高いノーマル運賃は片道３０００クローネでかなり高額。安いものだと日によってHappy運賃というのがあって、片道８００〜１２００クローネの幅で存在した。ただし、変更・払い戻しは不可で、高リスク。 このように、航空券の購入なら計画如何によっては往復５万前後で利用できる。 今回は旅費を押さえたい、と言うこともあったので、「マイルの特典航空券で飛べないか？」を検討してみた。すると、ＡＮＡマイレージクラブのマイルで、スカンジナビア域内ＳＡＳ利用が１万５０００マイルだった。 「これってお得なのでは？」 でも、ＡＮＡのマイル加算実績と言ったら数回の国内線程度で、あまり貯まっていない･･･。どうしよう？ ２人で３万マイルになるよう、かき集めなきゃ。 ということでやってみたのが、ＡＮＡカード入会と、Starwoodポイントからマイルへの交換。 ＡＮＡカード入会は、ワイドというカードで入会ボーナスとして２０００マイルをゲット、そして入会後の初搭乗でさらに２０００マイル加算。これだけで４０００マイル。以後、国内線はＡＮＡを使うつもりだし、年会費払いが辛くなったら一般カードに切り替えよう･･･。そして、公共料金はこのカード払いにして、細々と貯めるとしよう。 そしてStarwoodポイントからマイルへの交換。幸い、Starwoodポイントはわりと貯まっていて、うち２万ポイントをマイルに交換した。Starwoodの交換レートは「１ポイント＝１マイル」だけど、２万ポイントを交換するとボーナスで５０００マイルが付いてくる。おかげで、２万ポイントで２万５０００マイルをゲットできた。 そんなわけで結果、ＡＮＡが２万９０００マイル蓄積。必要ラインの３万マイルまであと１０００マイル、これは買い物マイルで到達できた。姑息ながらうまいやり方だなあ、と自画自賛しながら、ＡＮＡのホームページ上でオスロ〜ロングヤービーエン往復２人分の特典航空券を予約。幸い、希望の日の予約が取れた。 |
||
| ロングヤービーエンでのホテル選び ホテルは、ラディソンＳＡＳポーラースターホテルを予約。予約の手軽さ、ラディソンというネームバリューもそうだけど、一番の理由は「世界最北のフルサービスホテル」と銘打っていること。実際、ロングヤービーエンのホテルの中では最も北に位置している。 ラディソンの公式ホームページから簡単に予約が完了。もうここで過ごすことをイメージしていたのだが･･･。 １０月中ごろ、「ラディソンＳＡＳ」のロゴが付いた封筒が郵便で届いた。差出人は利用するポーラースターホテルで、「何だろう？」と思って恐る恐る封を開けてみると･･･。 「休業します･･･」 「おいおいおいおい本当ですかい！」 こんな調子で年末年始を休業するなんて、ほかのホテルも営業するのかなあ、と今回の旅行自体の取りやめも覚悟したけど、よく読んでみると「予約はベースキャンプホテルに振り替えておきました」との文が。 「ベースキャンプホテル？？？」「聞いたことある？」「ない」 という感じで、このホテルについては全くノーマーク。ラディソンの手紙には「我がホテルと同等のサービス」云々と書いてある。もうこうなったら、このホテルになっても行くしかない。 ベースキャンプホテルについて、インターネットで調べてみる。写真だけで判断すると、ログハウス調で楽しそうなことは楽しそう。スカンジナビア観光局・スバールバルのホテル紹介ページで一切触れられていないのが気になるんだけど･･･。まさに隠れ家的なのかも。 宿泊料金については、ラディソンＳＡＳと同水準だった。 |
 ▲Radisson SASの正面から  ▲本当に休業していました･･･ |
|
| トランジットの過ごし方 行きはオスロで移動日なしの空白日を１日、帰りもある程度日数を作った。 オスロでは、ユービクという都市に日帰りで行ってみようと思う。昨年、リレハンメルに行ってオリンピック施設を訪問したが、ユービクにも「山の中の岩をくりぬいて作ったアイスホッケー会場」と話題？の施設がある。建築的に興味があるし、ユービクほどの小都市ってのも滞在してみたい。 帰りは、２泊３日でブリュッセルまで足を伸ばす、という行程を作った。２泊３日と行ってもブリュッセル観光は正味１日だけとなるけど、食べ物、飲み物で有名なので一度行ってみたかった。ベルギービールとムール貝とチョコレートなどなど。 スキポール空港駅からブリュッセルまで、インターシティという列車が１時間おきに走っており、アクセスもしやすいし、交通費も週末往復割引というのがあって往復３９ユーロとあまり高くない。 ブリュッセルのホテル、そしてオスロ乗り継ぎ時でのホテルも予約して、準備万端！ |
||
|
■旅行記 編 |
||
