北緯78度・24時間真っ暗闇の最北の街―――スヴァールバル諸島
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| アムステルダム行きＩＣ列車 1/6はいよいよ帰国の日。ロストバゲージとなった荷物はそのあとホテルに連絡が入り、２つのうち１つは発見されて、アムステルダムにある、とのことだった。結局、アムステルダム（スキポール）〜ブリュッセルの間、往復ともスーツケース持ち込みなしでＩＣ列車に乗り込むことに。ついでにトラムも身軽に乗車。荷物がなくて不便だったんだか、身軽に移動できてよかったんだか･･･？ とにかく、スキポール空港ではこれまた手続きがあるので、早めに空港到着したい。予定より１本早めて、８時１５分発のアムステルダム行き列車に乗り込むことにした。なお、この区間のＩＣ列車は指定席なし・自由席のみなので自由に変更できる。 ブリュッセル南駅のプラットホームはまだ薄暗い。行きも帰りも薄暗かったので、駅に対しては不気味な印象しか残らなかった。 ベルギー域内では、列車の混み具合はスカスカっていいほど。それでもオランダ域内に入ると段々混雑してきた。 ９時３０分ごろ、オランダのローゼンダール（Roosendaal）駅でしばらく停車する。そして、何やら車内アナウンス。でもオランダ語だけなのでサッパリ分からず･･･。ここで何となく、故障とか何らかのトラブルがあったと認識。 そして、もう一丁車内アナウンス（もちろんオランダ語だけ）。なんと車内の乗客がぞろぞろと下車するではないか！ 「？？？」 「いったいどうなっちゃってるの？？？」 スキポール空港まで無事に行けるのかどうか、振替だとしても違う列車に乗ったらどうしよう？？？ と不安。･･･と、ここでＫＬＭの制服を着たお姉さん（乗客）が１人。この方、どう見てもスキポールに行く人でしょう！ ということで、この方のあとについていくことに。ちょっと安心。 乗客全員がプラットホームに出て、次の案内が出るまで待機。その辺の人に聞いてみると「故障か何かかねえ、よく分からないけど」とのこと。 そんでもって、新たなアナウンス（やはりオランダ語だけ）。乗客みんなブツブツ言いながらさっきの列車に戻っていく。結局同じ列車でスキポール・アムステルダムに向かうみたい。故障が直ったのかな？ そんあこんなで１５分ぐらいロスして、ローゼンダール駅を無事出発。その後は当然のごとくズルズル遅れ、スキポール空港駅に到着したのは２５分遅れの１１時１５分ぐらいだった。さあ、ロストバゲージ中の荷物を受け取りに行かなきゃ。 |
 ▲人影まばらなブリュッセル南駅（8:00）  ▲IC列車の車内  ▲ローゼンダールで待たされる |
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| やはり出てこない荷物 荷物カウンター（アライバルサービスカウンター）は到着階の制限区域内にあるので、通常じゃ通れない。で、おととい荷物カウンターで案内されたとおり、No.16ドアーに行ってみると、係員が立っている。パスポートとロストバゲージ申請時にもらったシート（リファレンス番号が書いてある）を見せて、制限区域内へ。 「届いている」と言っていたスーツケースは、実は届いておらず、なぜかブリュッセルにあるという。日程も話したし、アムステルダム〜ブリュッセル間は列車で移動するとも話したので、ブリュッセルの空港には行かないんだけど･･･。おそらく、私たちがブリュッセル空港から搭乗するものと思って荷物を運んだらしい。オスロからサベナ航空便（もうないはずだがそういっていた）でダイレクトにブリュッセルに運搬した、とのことだった。まあ、これは荷物があるのが分かったので、東京まで届けてくれればいいや。 問題は、もう一つのスーツケース。未だ行方不明らしい。２個行動を共にするんじゃないのかなあ、と思うけど･･･。ロストバゲージとなっても数日後には大半が見つかる実績があるって言うのに、未だ見つからないのは不安である。まあ、すっかり出てこないと言うことはほとんどないらしいので、気長に待つしかない。どこかうろついているんでしょ、きっと。 次に、補償の手続き。「下着とぉ、シャツとぉ、傘、あとそちらにと言わせたときの国際電話代。２人で１２０ユーロぐらいです」と言いながらレシートを全部出す。 すると、対応してくれた係員が別室に行き、なんと現金を手にして戻ってきた。 「はい、１２０ユーロです」「･･･え？ あ、はい」 これで金銭補償手続きは終了！ レシートも見ず、電卓も叩かず、言い値で決済するなんて･･･。そのスタッフは、何らかの権限があるような地位の人のようだった。 |
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| ＫＬＭオランダ航空ＫＬ８６１便東京行き まあ面倒なことはあったけど、あとは帰るだけ。ＫＬ８６１便（Ｂ７７７−２００型機）は定刻に離陸。 機内では、上海やテトリスなどのゲームをしたり、この時未公開だったMr.ビーン（南仏へ行くというやつ）を見たりして過ごす。 機内食は、離陸後がパスタ系で美味しかった。途中、カップラーメンの軽食をはさむ。カップラーメンは日本製ではなくなんと英国製。なんかすごく珍しい。このとき同時にやってくるアイスはなかった。 そして着陸前の食事。暖かいプリンというか、何というか･･･。物珍しさで食べたが、まわりはほとんど手をつけず残している人が大半だった。なんて料理なんだろう･･･？ ただ、デザートだけは美味しかった。 自宅まで、スーツケースなしで身軽なまま帰宅。その翌々日に１つ目のスーツケースが宅配便で届き、その１日後にもう一つのスーツケースが届いた。２つとも、２５ユーロ（約４０００円）購入航空券から割引できるチケットが同梱されていた。２枚で５０ユーロ、ＮＷでも可能なようなので、次の旅行で使おう。なんだかトラブル長者になっちゃった。 |
 ▲パスタは美味しかった |
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| さいごに さいごに面倒なことが起きてしまったけど、ＫＬＭは丁寧に対応してもらえたし、それはそれで満足だった。情報が伝わってなかったのは･･･国を越えてのことだから、仕方ないよね。 そして、本題。想像通りだったけど、やはりあの世界は不思議な感じだった。闇の孤島に向かっているときの飛行機。寝ても起きても真っ暗な空。人生で恐らく最北になるであろう地に立ったときの瞬間。それでいてオスロと同水準の生活。 あと、意外だったのが、真冬であんなに北に位置しているのにマイナス３度と言う日があったこと。逆にものすごい強風で荒れ狂う天気は、この地のイメージぴったりだった。 こんな真っ暗な世界だったけど、真夏に行くと２４時間真っ昼間という世界がある。これもまた、どういう世界なんだかとても興味がある。行きにくい所なので再び訪問できるか分からないけど、いつか機会があれば両極端な世界を同じ土地で味わってみたい。 〜旅行記おわり〜 |
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